遺品整理のタイミング

実家の父が亡くなって数年後、母の希望で、子供たちが実家に集まり、父の遺品整理を行いました。遺品整理といっても、生前から父は整理整頓をしっかりする性質だったので、片付けたのは主に衣類と書籍です。私の夫も妹の夫も、父のお下がりを着ることは無さそうなので、衣類は数着を除いて全て処分しました。書籍はかなりの量があり、数十年前に購入したと思われる世界文学全集などもありましたが、数冊は私が引き取ることにして、それ以外はこちらも思い切って処分しました。

あちこち片付けながら、値打ちのありそうなものは無いね、などと妹と言い合っていましたが、遺品整理の難しさは、気持ちの整理の方だと思いました。故人のものをそのまま残しておく方が労働の面ではもちろん、気持ちの上でも楽です。
母が父の遺品整理を言い出したのは、父の遺品も片付けないうちに、自分までが逝くことになったら収拾がつかないことになると心配したせいかもしれません。
整理上手だった父と比べると、母は片付け下手で、父が亡き後、実家は徐々に散らかってきています。自分が逝った後のことを考えてこれからはちょっとは片づけてよ、と憎まれ口をたたきながらも、母が逝ったとしても、やはりすぐには遺品整理をする気にはなれないだろうな、などと思ったのでした。