想いは本という形になって残っています

book13先日「未来のことは未来の私にまかせよう」という本を読みました。この本を手に取ったきっかけは、残念ですが作者の訃報によってです。作者の黒木奈々さんは、ニュースキャスターという憧れの職業を実現させた方で、NHK BS1の「国際報道2014」という番組のメーンキャスターをやっておられました。しかしそこに到るまでには紆余曲折を経て、様々な辛酸を舐めながらも到達した苦労人でもあります。そんな立派な方なのですが、何と31歳の時に胃ガンを宣告されてしまいました。
この本では胃ガンを宣告されてからの闘病記、また作者自身の現在に至るまでの生い立ちが描かれています。私と同世代ということもあって、すんなりと話が中に入ってきました。ちなみに、この「未来のことは未来の私にまかせよう」という題名は、闘病中に作者の友人から言われた言葉だそうです。闘病したら仕事に穴をあけざるを得なくなり、そうなればキャスターを辞めなきゃいけなくなると焦る作者を冷静にさせてくれたそうです。

文頭にも書きましたが、私がこの本を手に取るきっかけになったのは作者の訃報によってです。本の中では未来に向けて作者の力強い意志を感じ取ることができましたが、現実とは残酷なものです。本を読みながらも「何でこんな志の高い人が」と何度思ったことでしょうか。しかし、この方の想いは本という形になって残っています。私自身も怠惰な道に流れそうになった時、この本を手に取って作者の想いを呼び起こしながら頑張っていきたいと思いました。